茶山公園とお茶屋

夕食迄には時間があったので近くの茶山公園へ行く事になった。ボタンやチューリップが満開のなかなか美しい公園で市民の憩いの場となっていた。この公園敷地内にお茶屋が有り、中国茶の入れ方を実演し、お茶と茶器の販売を行っている。

 

 

 

我々は休憩がてらこの店に入りお茶を頂いた。テレビで一度正式な中国茶の入れ方を見て、日本で考える常識と全くかけ離れた作法を半信半疑に思っていたが、目の前で中国人から実演を見せてもらい大変勉強になった。

なかなか面白い作法なのでちょっと紹介すると、茶器を載せる上部が竹ひごで作られたお盆に小さな湯飲み2種類(おちょこ型、ぐい飲み型)と急須、お湯差しが置かれている。
・まず茶葉を入れない急須にお湯を溢れるまで注ぐ。溢れたお湯はお盆の竹ひごを通過して下の受け台に溜まる。
・次に急須のお湯をお盆に捨ててから茶葉をかなり多めに入れる。烏龍茶の葉っぱは粗く大きいので重さで見るとそれほど多い量ではないと思われる。
・次にお茶葉の入った急須に溢れるほどのお湯を注ぎ、しばらく置いてからぐい飲み型の湯飲みにお茶を注ぐ。これからが非常に変わっているのだが、おちょこ型の湯飲みをぐい飲み型の湯飲みに被せて蓋をする。
・次にこれを一気に上下ひっくり返すのである。
・さらに上になったぐい飲み型の湯飲みを取り上げこれの匂いを嗅ぐ。
・それからやっと下になったおちょこ型の湯飲みに移し変えられたお茶を飲むのである。
湯飲みは小さいので一口で飲み干せる。空になった湯飲みには直にお茶が注がれる。これを4〜5杯頂いたがさほど美味しくは無かった。