洛陽駅

北京から洛陽への寝台車
寝台車で寝るのは26年ぶりで楽しみにしていたが、車内は暑く冷房は入っておらず、振動騒音はひどく、時折ヒューヒューと警笛を鳴らすので全く眠れず朝を迎えた。4人利用のコンパートメントには水とお湯のポットが置かれていたが、これを利用する事は無かった。

 

定刻に列車は洛陽駅に到着。改札口までの通路は通勤ラッシュ時の東京駅並の混雑ぶりで人に押し出されて出口に到達した。直ぐさま迎えのバスに乗りこんだが、ツアー客の1人が無理やり赤帽に荷物を運ばれて料金を払わずもめていた。この様なトラブルは良く有るそうで、現地ガイドが対応していた。彼ら(赤帽)にしてみれば、荷物一つ運べば1日分の食費が確保されるので必死に客を奪い合うとの事。

 

洛陽から西安への列車移動
昨夜乗った北京からの列車よりは随分小奇麗で、車両色も日本で見る色に似通っており違和感は無い。大きな荷物は貨物室に預けられそのまま西安のホテル迄運んでもらえるので身軽に乗り込むことが出来た。
 車内は冷房が効いていて快適である。列車は何度か小さな駅に停車する。駅では物売りが居て、野菜や果物、お菓子などを売っている。皆珍しがってそれを見にホームに降りようとすると車掌に止められた。何故なのか理由は良くわからない。
 ある駅でバスケットに山と積んだキュウリを売りさばくおばさんを見た。生のキュウリがそんなになに売れるのか興味を持って見ていたが、直に全て売り切れてしまった。一人で5、6本買っている中国人が居たのには驚いた。
 車内では時折アイスクリームやコーヒーの販売が行われる。私はコーヒーを飲んだが5元(63円)で、安い割には美味しかった。

 

車窓はそれほど変化に富んではいないが、近くに見える山はほとんどがらせん状の段々畑に成っており、主に麦が植えられている。それほど高い山では無いが、辺りに水源が見当たらない、どの様にして水を供給しているのか不思議に思う。自然の雨水だけで十分なんだろうか?