南京東路散策

南京東路は東は外灘から始まり、西は人民広場迄続く約2qの沿道で、更に人民広場から西に南京西路と呼ばれる3qの沿道を含めて南京路と呼ばれている。ここは上海随一の繁華街で中国の大手デパートや外資系ショップ、レストラン、ホテルなど集中している。

 

私は1人で西の人民広場に向かって歩く事にした。歩き出してまず人の多さに驚かされる。中国も週休二日制になったとの事なので、今日は土曜日、皆ショッピングを楽しみに来ているのだろう。
 自動車のシャッタアウトされた車道には電動の小さな電車が大勢の乗客を乗せて、歩くような速度で往来している。
 ただ歩くだけではしょうがないので大きなデパートの何軒かに入ってみたが、商品の数も店内の美しさも日本のデパートに引けは取らない。日本と同じで何処に行っても携帯電話のコーナが有り、人が群がっている。デザインも素晴らしいものが有り日本よりも進んでいるのかもしれない。
 どの店に行っても店員に中国語で話しかけられるのには困った。ここでは身軽な服装で1人でぶらついていると中国人と区別が付かないのだろうか、店員の商品説明の途中で「I'sorry,Iam Japanese.」と言うと驚いたような顔をしている。
 ここを行き交う人々は人民服を着た中国人をイメージするような人は1人もいない。皆ファッショナブルな服装で生活の豊かさを感じさせられる。ここにはもう私のイメージする古めかしい中国は無い。昨年訪れた西安や洛陽に比べると別の国に来ている様な錯覚を抱かせられる。