外灘の夜景

上海の中心街は道路の中央分離帯や、公園の植え込み、デパートなど多くの場所がライトアップされたり、ネオンの装飾が施されており幻想的な世界が広がる。

 

外灘とは中国語で「外国人の岸」という意味で、アヘン戦争(1840〜42年)後欧米人が占拠して租界地とした事に由来している。
 20世紀に入ると外灘には上海香港銀行、露清銀行、インドシナ銀行など諸国の銀行が軒を連ね、金融ビジネスの中心地として東アジアの重要拠点の地位を誇るようになり、1949年に新中国が成立すると租界地全体が国家の所有となったが中国政府はこれらの建築物を取り壊さず、改修をしながら使用したために、外灘一帯には当時の西洋建築がそのまま残り、風情の有る景観を伝えている。
 特に夜になるとこれらの建物がライトアップされ昼間とは全く異なった景観が広がる処である。

 

ここは2度目なのだが、昨年訪れた時にはカメラの三脚を持って来ていなかった為、思う様な夜景の写真が撮れなかった。今回はちゃんと準備をしてきたので良い写真が撮れた。
 ここから目にする景色は前回と全く同じだが、今回は10倍望遠のデジカメなのでファィンダー越しに見える景色は別世界である。

 

ここでもデジタルカメラの液晶画面に映る画像を珍しがって覗きこむ人が何人か居た。

 

湾岸に沿った遊歩道から向こう岸に見える高さ468mのテレビ塔(東方明珠)周辺のライトアップが幻想的で素晴らしい。

 

現地ガイドのは8万ドルの夜景と説明していた。なぜ8万ドルかと言うと、香港の夜景は有名で10万ドルの夜景と呼ばれているが、外灘の夜景はそれに多少劣ると言う事らしい。私は香港の夜景を知らないのでその様な比較は出来ないが、随分素晴らしかった。特に海に浮ぶ様に見えるテレビ塔の夜景には感動した。

 

真ん中の球形部分はホテルになっているんだそうだ。展望台(263m)の更に上にはカフェ(350m)があり上海が一望できるそうだが今回もここに登る事はなかった。

 

湾岸沿いに公園を北へ歩いて外泊渡橋からの眺め。