アブ・シンベル小神殿 

小神殿はラムセス2世が一番好きだった王妃ネフェルタリが亡くなった後、彼女と初めて出会った場所に記念の神殿として建設した。

 

正面に6体の像が刻まれている。その内4体はラムセス2世の像で、他の2体はネフェルタリ王妃の像である。王妃の像はラムセス2世と同じ大きさで刻まれているが、普通は王の足下や足の間に小さく刻まれる。これは異例のことで、ネフェルタリ王妃の地位が高かった事を現している。

 

 

カルトゥーシュの中には彼女の名前も書かれている。

 

 

 

 

 

 

中に入ると列柱室に6本の柱があり、手に天国の鍵を握ったネフェルタリの綺麗な姿とハトホル神が描かれている。ネフェルタリが2人の女神の間に立ち冠を被せて貰っているこのレリーフは有名である。天国の鍵はあの世で善い人だけに神様から渡される鍵であり、この鍵を使って天国に入れるとされている。