石切り場
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ナイル川の東側にあるアスワンはアラビア語で「花崗岩」を意味する。ここでは花崗岩が沢山切り出されている。エジプトでは一番暑い所で、夏場は普通45〜46℃になる。今日の気温は40℃なので多少低い方であろうか。 |
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全体が岩山で太陽の照り返しと焼けた岩のせいで気温は40℃を超えた。肌を太陽にさらしていると痛くなる。腕まくりした袖を伸ばして更に準備した大きめのバンダナで後頭部を覆った。観光を楽しめる様な状態ではないが、現地ガイドの後に続きこの岩山を登った。 |
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あまり高くはなかったが頂上に達すると、切り出し途中でヒビの入った大きなオベリスクを目にすることができた。 |
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神殿の前に建つオベリスクは全てこの石切場で切り出されたものらしい。オベリスクとは神殿の前に建てられた一枚岩でできている針の形をしたもので、先端はピラミッドの形をしている。オベリスクと言う言葉はギリシャ語に由来しており、日本語に直訳すると「針」の意味である。古代エジプト時代では「神様の聖なる物」と言う意味で、太陽神の光線に似ている形に作って、神殿の前に一対で飾り神様に捧げた。 |
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ここで発見された未完成の大きなオベリスクは、完成すれば42mも有ったと推測され世界で一番高いものになっていたはず。これは3450年前ハトシェプスト女王が命令して作りかけたものだが、オベリスクの高さに合わせて一枚岩を切り出す途中でヒビが入って作業が中止された。ここに残っているお陰で、その作り方を知ることができる。しかし、運び方、建て方に関しては資料が残されておらず未だハッキリ分かっていないそうだ。 |
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この岩山には切り出しの跡をいたる場所に見ることが出来た。 |
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