パピルス店 

エジプト文明の象徴には、世界で初めて作られた石造りのピラミッド、ミイラ、世界で初めて作られた紙の3つがある。パピルスで作った紙は普通の紙とは違い、この紙に書いた絵の色は何年経っても変色せず衰えない。また、水に入れると元の柔らかい状態に戻るので永遠に残る紙だと言われている。今から5000年以上前に古代エジプト人が、自然に生えていたパピルスの茎を使って作った丈夫な紙には、当時宗教的な内容が書かれてミイラと一緒に墓の中に納められた。

 

店に入ると日本語の上手な女性店員から紙の作り方の説明を受けた。

 

簡単に言うと、外の緑皮を剥いて、白い茎を短冊に切って、

 

木ズチで叩いて水分と糖分を脱し、


ローラーで伸ばして、

 

編んで、

  

一週間プレスして乾燥すれば出来上がる。

 

いたって原始的な作り方だ。これに比べれば日本の和紙の方が繊細で巧みな技術が必要と思ったが、5000年以上前の製法なのだからこんなものだろう。

 

 

同じ店でも本物と偽物が混ざって販売されている。しかし、この店では全て本物しか販売して居らず保証書も出るとの前置きを聞いたが本当だろうか?

 

欲しいものは有ったが、狭い部屋ではどうせ邪魔になるだけなので買わずに写真だけ撮った。