河岸神殿 

河岸神殿は古代エジプト時代に建てられた神殿で埋葬儀式が行われた処。しかし今は、壁・柱・天井の一部しか残っていない。

 

柱はアスワンで切り出された花崗岩の一枚岩、床は大理石でできている。以前はここに沢山の石像が並べられていたが今はその残骸すら確認できない。昔は直ぐ近くにナイル川が流れていたそうだ。
この井戸にお金を投げ入れて祈っても願いは叶はない。

 

カフラー王が亡くなった後、遺体はここに運ばれミイラにされた。古代エジプトでは、亡くなった後、あの世で復活すると信じていたので死体を守る必要があった。ミイラの作り方はまだハッキリ解明されていないが、身体の左側に穴を開け、腐りやすい内蔵(腸、肺、胃、肝臓)を取り出し、その穴に防腐剤を入れて開けた穴を塞ぎ、死体にソーダ等を塗り脱水し皮膚を乾かした後、麻の包帯で何回も巻く作業が必要で延べ70日間掛かったそうだ。取り出した内蔵は壺に入れて防腐剤をかけてお棺の中に入れられた。また、死者はあの世で神様に裁かれる時、心臓の重さで天国に行くか地獄に行くかが決まるので心臓はそのまま残しておいた。