世界遺産クトゥブ・ミナール

 

 

インドで最も高い(72.5m)塔 クトゥブ・ミナールのそびえるクトゥブ・ミナール・コンプレックスに到着する。遠くから見たときには単なる煙突にしか見えなかったが、近づくにつれこの塔の巨大さと素晴らしさが判るようになる。全体は5階建構造になっていて、なぜだか4階だけが白色でアンバランスな感じを受ける。しかし、直ぐそばまで近づくとそんな先端は視界に入らなくなって、赤茶色のレンガや砂岩の風合いの良さと、各階の上段部の壁面に施された彫刻の素晴らしさにため息が出る。さすがは世界遺産に認定さているだけの見応えである。

 

 

 

イスラム教では偶像崇拝は禁止され、建築に人物や動物の像が彫られることはないので、装飾では草花を図案化したものや幾何学模様が中心となるイスラム独特の様式である。

  

 

さらにこの周辺に散らばった、今にも崩れそうな寺院の残骸などの中にたたずむと数百年前にタイムスリップした様な錯覚に陥る。観光客もほとんど来ておらず、静寂さがさらに相乗効果をもたらしている。インドに来て良かったと思わせる一つであった。

   

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにクトゥブ・ミナールの近くにはこれよりも二倍の高さの塔を建設しようとして中止したなごりのアラーイーの塔が無惨な残骸で残っている。