ガードの沐浴

4:50薄明かりの中をガンジス川に向けてバスで出発する。こんなに朝早いと思っていたが、ガードに向かう人々がぞろぞろと歩いている。私もかなり手前でバスを降りて、現地の人に混じって路上を歩く事になる。

 

 

未だ閉まっている商店街のシャッターの前には大きな牛3頭も眠っている。こんな街中で牛を飼っている所は無いと思うがインドは誠に不思議な国だ。

 

少し歩くと川岸が見えてきた。ここから観光船に乗って川岸から少し離れたあたりを下って行く。未だ太陽は昇っていないがガードでは沐浴をする人、洗濯をする人、単に水浴びをする人等様々で有る。

 

 

 

 

 

 

 

 

5:35やっと朝日が昇る。次第に辺りが明るくなり川岸の様子も良く見えてきた。1箇所煙が上がっている所があったので、単眼鏡で覗くと黒く焼けこげた人間の形が見えてきた。私は気が付かなかったが、火葬を行っていた人々が単眼鏡で覗く私を気にして見ていたらしい。以前観光客が近くで火葬の様子を写真に撮っていて殺されたそうだ。それだけ神聖な儀式と言う事なんだろう。残念ながらこんなに遠くからではそんな雰囲気を感じ取ることは出来なかった。