食事あれこれ 

 
古典舞踊を見ながらの韓定食との案内であったが、“韓定食”がどんなものか分かっていない。席に着くと、ステンレス製の柄の長いスプーンと、ステンレス製の箸、9枚程の小鉢にそれぞれ違った料理(水キムチ、白菜キムチ、韓国海苔、卵焼き、コンニャク、肉の煮た物、マイタケの煮物、椎茸とネギをトンガラシで煮た物、?)が盛られていた。

 

 
食べ始めると、ステンレスの容器に入ったご飯と2種類のスープ、焼き魚、刺身などが運ばれてきた。各料理の量は少なめであったが、多くの食材と異なった味覚を楽しむことが出来た。

 

 
ステンレスの箸は思ったよりも軽くて、それほど使いづらさは感じられなかった。韓国では食器はテーブルに置いたまま、手で持たずに食べるのがマナーと言うが、それに合わせてご飯茶碗は碁石を入れる容器の様に底が平べったく安定している。

 

 
国立慶州博物館を後にして、直ぐ近くにある大衆食堂で昼食を取ることになった。メニューは石焼きビビンバである。真っ黒な石の器に、ご飯が入っていて、その上に湯がいたモヤシ、韓国海苔、牛肉、椎茸、キュウリの細切り、青菜?、生卵が乗せてある。器は焼けていて手で持つことは出来ない。これをにトウバンジャンに似た調味料を加えてスプーンでよく混ぜて食す。高級な味ではないがそれなりに美味しいB級グルメと言ったところであろうか。量的には満腹感を得ることが出来た。

 

 
メニューはプルコギで内容は日本のすき焼きとほぼ同じである。違っている点と言えば、店員が鍋に入った肉や野菜をハサミで切り分ける事と、煮込んだ牛肉は野菜の葉っぱに味噌を塗ってこれに巻き込んで食す点である。

 

 
付け合わせに出されているキムチやサラダ等は、器が空になると店員が継ぎ足しに来てくれる。肉も軟らかくなかなか美味しく食べることが出来た。韓国料理と言うと、トンガラシで辛そうな料理ばかりを想像していたが、タイや中国や台湾、インドの料理と比べても日本人の味覚に一番合っていると思えた。

 

 

 

 
メニューは日本のしゃぶしゃぶと同じで、なかなか良い牛肉を使っており美味しかった。日本でこれだけの料理を食べたら3〜4千円は必要と思うが、韓国では美味しいものが安く食べられるのも観光のポイントで有ろう。

 

 

 

 

 

 
ソウル繁華街の一角にある「月尾島」と漢字で書かれた日本料理店に入り海鮮寄鍋を食べた。日本料理なのか韓国料理なのかはっきりしなかったがまあまあの味であった。

 

 
東大門の近くにある小さなレストランに入りうどんすきを食べた。実際にはうどんよりかなり細い麺でダシもラーメンに近いものであった。味はそうまずくはなく、煮込んだ野菜を沢山食べられたのは有り難かった。

 

 
夕食は骨付きカルビーと冷麺である。カルビーは日本の焼き肉屋で何度も食しておりその味は分かっていたので、そのイメージでいたら、全然異なった肉を食べた感じを受けた。骨の付いた分厚い肉をかつら剥きにした状態で広げて炭火(練炭)で焼き、少し焼けたところで係りの人がハサミを使って幾つかに分割してくれる。それでも分厚い肉の塊状態で、日本で食べるような薄っぺらい肉ではない。硬そうなイメージなのだが、これを味噌を塗った野菜の葉っぱに包んで食べるとロースより柔らかくて美味しい。日本で食べるカルビーとは全く異なる味覚と食感であった。コレステロールの採り過ぎに注してここ数年焼き肉屋には行っていなかったので余計に美味しく感じた事も有るが、韓国で食べる肉は全て非常に美味しく感じる。焼肉等の料理を売りにしたツアーも有るが、実際にこうして韓国の食を味わってみると、日本人に合った味覚の料理が多く、これらの料理が安く食べる事を目的に訪れる人の気持ちも分かる。

 

 
焼き肉の後は辛くない冷麺を注文した。韓国料理の冷麺は食べたことが無かったので、興味津々であった。出てきた料理は、冷たいラーメンのつゆに硬めのソーメンが入っている様な物である。その麺を味わうとソーメンとは少し異なり、ビーフン麺に近い味わいであった。焼き肉を食べた後の口直しには良い程度の料理と感じた。