早朝の散策

今日はホテル9:00出発なので未だ時間に充分な余裕がある。そこで近辺の散歩に出かける事にした。ホテルを出ると、地面が濡れており気温も少し肌寒さを感じる。ホテルの直ぐ前に仏塔の見える広場が有り、ちょっと気になっていたのでその周辺を散策する事にした。

 

この広場を八角形に取り囲むように長屋が建てられていて、そこの住民が姿を見せていた。家の軒先には山羊が飼われている。粗末な造りの家であるが悪臭や不衛生さは感じられない。

 

仏塔の中に入るとリンガが祭られていた。小さな子供が寄って来たので、「これは何か?」と尋ねたら恥ずかしそうな顔をして笑っていた。やっぱり恥ずかしいもなのか。

 

庭の中心に在る大きな仏塔に入ると、かなり立派なリンガが祭られていた。

 

 

 

 

 

 

これがキリンビールのラベルに使用されている本物のキリン像である。

 

神鳥ガルーダの像その1

 

神鳥ガルーダの像その2

 

 

空を見上げる牛の像

 

私が側を通ると小さな子供達が興味深げに近寄ってきた。「ナマステ」と挨拶すると子供達からも明るい笑顔と「ナマステ」の返事が返ってくる。子供らの目はあどけなく、インドで経験した様な物乞いや刺す様な視線は感じられない。

 

子供達の写真を撮っていると、何処からともなくヒンドゥー教の行者が現れてきた。写真を撮っても良いかと聞くと、インディアンの挨拶のように、右手を肩の高さに挙げて答えてくれた。おそらく了承してもらった仕草だと思いカメラのシャッターを切った。近くに居た子供も入れて一緒に並んで撮った。写真のお礼に、行者が持った杖に引っかけられていた空き缶に上着のポケットに詰め込んでいたネパールRsの端金を入れて合掌した。

 

長屋の外側に沿って歩くと、川に面した草むらには猿の一家が居た。

 

水道の蛇口の前にポリタンクの長い行列が出来て水を注いでいた。観光地では見る事の出来ない、ネパールの生の生活にほんの少し触れる事が出来たような気がして、この朝の散策は大変有意義であった。