ワット・マハタート 

公園内を徒歩でワット・マハタートに向かう。公園の敷地は全体に芝が植えられよく手入れされている。池越しにワット・マハタートの全貌が目に入った時はさすがに感動した。
私は石仏や仏像が好きで日本国内では数多く見ているが、そのどれとも様式が異なり、この独特の背景の中に存在することも加味されて歴史の重みを感じる仏像である。

 

スコータイを代表する寺院で1345年に建造され、仏教をあつく信仰した6代目のリタイ王のときに修復された。この“ワット・マハタート”とは、“ワット(寺院)”、“マハ(大きい)”、“タート(仏塔)”の意味であり、昔は今残っている大きな柱に囲まれた宮殿内にこの座仏が在ったのだと言う。

 

 

宮殿とは言っても赤煉瓦を漆喰で固めた作りであり、年月と共に次第に朽ち果てて行った様だ。かつてはこの本堂と185の仏塔、18の聖堂があったが、今残るのは大きな仏塔(パゴダ)と柱に囲まれた野ざらしの丸みを持った仏像。それに周辺に残る煉瓦の棟と何体かの仏像。

 

 

 

 

 

仏塔はスコータイ独特の建築様式で、頂上に睡蓮のつぼみの飾りがつけられ、台座には釈迦の弟子の行列の様子が描かれてる。

 

 

 

一つ一つの仏像の顔を眺めカメラに収める。どの顔にも威厳さは無いが、みな暖かな微笑みを持って私に語りかけてくる。まさに、微笑みの国タイにふさわしい。

 

 

 

 

 

 

 

さらに奥に進むと遊行仏を見つけた。体の線は百済観音、表情は弥勒菩薩と行った感じで、どこと無く懐かしさを感じてしまう。