ウルグベク天文台

天文台と言っても残存するのは、巨大な六分儀の地下の部分だけである。六分儀の弧長は63m、これを高さ30mの大きなドームが囲み、地下も11m掘り下げられている。

 

 

これが巨大な六分儀

 

 

 

 

当時(1428年)の天文学者ウルグベク(第4代の王でありティムールの孫)が恒星(天球上で相互の位置をほとんど変えず、太陽と同じく自ら発光する天体)の観測から、1年を365日6時間10分8秒と推測している。これは現在の計測精度と1分の差しかないと言うから当時の天文観測技術の素晴らしさに感心させられる。この功績とは反対に自分の息子に殺され、天文台も破壊されてしまった。その100年後にガリレオ・ガリレイも地動説を提唱し宗教裁判で処刑されている。そんな歴史的資料が別館に展示されていた。

 

ウルグベク