砂漠と平原


 キジルクム砂漠越え

今日は一日中バスに乗りキジルクム砂漠を越えて470km先のブハラに向かうハードな日程になっている。もちろん途中にトイレなど無い。
しばらく走るとトイレ休憩の為にバスが止まった。とは言ってもこんな砂漠の真ん中にトイレが有るわけではない。道路を隔てて左側で用足しをする。砂漠でする立ちションは、直ぐに乾燥した大地が水分を吸収して跡形が無くなる。

 

 

 

昼食を取る為にチャイハナ(縁台の設けられた茶飲み休憩所)のある所でバスが止まった。ホテルで積み込んだ食材をここで料理してもらって食べる様だ。こんな砂漠の真ん中の小さな店でも大きなパラボラアンテナが設置されているのには驚いた。

 

バスに乗り込みひたすらブハラに続く一本道を走り出す。この一本道は東へは西安へ、西へはローマに続くシルクロードである。

シャフリサーブスからサマルカンドへ 

バスに乗り込みサマルカンドを目指して出発する。砂漠と言っても土塀の家がちらほらと見えるし、放牧された羊や牛、それを追う遊牧民の姿も見える。まるでモンゴルの大平原を思わせる風景が続く処である。

 

 

 

何処からともなく、ロバに乗った遊牧民の少年が4人こちらにやって来た。これは絶好の被写体とばかりにこの少年とロバを背景に写真を撮った。


 

 

 

 

 

少し走ると切り立った山脈が近くに見えてきた。地平線の続く風景ばかりを見てきて、突然この様な山が見えると不思議な気がする。この山の向こう側が目的のサマルカンドなのだが、この山を迂回しながら進んでいるので余計に時間が掛かる。とは言っても、車の走れる道はこの一本しかないのだから仕方がない。