阿修羅 

 
ヒンドゥー教の神話によると、1000年以上山を回転させ海を攪拌させると不老長寿の薬が出来るそうだ。これを乳海攪拌と言い、この南大門でもそれが表されている。すなわち、門や城壁は山を現し、城壁にはナーガと言う蛇が絡んでいる。門に至る橋の両側に別れて並んだ阿修羅と神々がそれぞれこのナーガを綱引きの様に引っ張り、山を回転させ不老長寿の薬を作ると言う表現である。

 

 
一人の阿修羅から幾つもの腕が出てナーガの頭部を抱きかかえている。

 

 
門を前にして右手は阿修羅、左手は神々が並んでナーガの綱引きをしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
髪形に違いが有り、神様の方はお釈迦様の頭髪様式で、阿修羅は大冠をしている。

 

 
また、阿修羅は丸い大きな目、神様は普通の目をしている。