東壁の南方(乳海攪拌) 

 
東面の中央階段から第一回廊に入ると、直ぐに幾人もの神々が大蛇を綱引きしている場面を目にする事が出来た。

 

 
壁面に沿って左に移動すると、大きな亀とその上にヴィシュヌ神が描かれている場面に来る。

 

 
亀の背中には山(大曼陀羅山)が乗っており、山に巻き付いた大蛇の胴体が確認できる。

 

 

 

 
更に、ヴィュヌ神の頭の上には小さなアプサラが踊っている。

 

 
亀の頭の近くには胴体や手足がバラバラになったワニと魚が沢山描かれている。

 

 
更に左に移動すると今度は沢山の阿修羅が大蛇の胴体を綱引きしている場面が描かれている。

 

 
その阿修羅に混じってヴィシュヌ神が綱引きの指揮をしている。ヴィシュヌ神の顔が幾つにもだぶったように描かれているのは動きを表現しているのだろうか。

 

 
更に左に移動すると一番端で大蛇の七つの顔を押さえて引くヴィシュヌ神が描かれている。

 

 
ガイドブックには中央の亀を中心とした写真しか紹介さていなかったが詳細に見ると実に興味深いレリーフである。