バンテアイ・スレイ その1 

 
バンティア・スレイは1914年に発見されたそうで、アンコールの中ではレリーフが一番綺麗なところと言われている。「女の砦」を意味するだけの事はあって綺麗なデヴァター像が多く点在する。その魅力に惑わさて1923年にフランスの作家アンドレ・マルローがデヴァター像の一つを盗み出そうとしたが、間もなく逮捕され元に戻されたと言う話がある。そのデヴァター像は東洋のモナリザと呼ばれここで見ることが出来る。

 

 
ここは全体的に硬い赤砂岩で作られている。

 

 

 

 
襲われるデヴァターを抱きかかえて戦う像のレリーフも珍しい。

 

 
まず東門から入ると、ラテライトの飛び石が敷かれた参道が有り、その両脇に灯籠が並び日本の寺院を思わせる。

 

 
西に進むと第一周壁の塔門に至る。この壁には木枠をはめ込んだ様にデザインされた連子状窓が設けられている。

 

 

 

 
更に進むと水の溜まった環濠を渡る参道に至る。

 

 
この先に二本の帯をたすき掛けにしたような破風を持つ第二周壁の塔門が見える。

 

 
ここは一層赤みを帯びた砂岩に繊細で彫りの深いレリーフが見られる。

 

 

 

 

 

 
その少し先が第三周壁の塔門で、この周囲にも見事なレリーフが見られる。

 

 

 

 

 

 
塔門を通り抜けると直ぐ前に中央祠堂が見え、反時計回りに廻ると東洋のモナリザと呼ばれるデバター像が遠くに見えてくる。