ガジュマル 

 
大きなガジュマルの根に押しつぶされた回廊の風景が目に入る。

 

 
この風景はどのガイドブックにも紹介されている一番有名な場所。

 

 
大きな根は屋根瓦を突き破り中迄入り込んでいる。

 

 
今や木の根と建物は一体化しており、この木の根を切ったらこれらの回廊は確実に崩れてしまうだろう。初めは木の根によって崩され掛けた建物であるが今や木の根によってその崩壊がくい止められていると言うのも不思議な感じを受ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ガジュマルは寺院全体を覆いつくさん勢いで今でも成長を続けている様子が伺える。

 

 

 

 
ガジュマルにとってこの寺院は単に邪魔な存在に過ぎないのだろうか、それとも共存を望んでいるのだろうか、そんな疑問を抱かせる不思議な世界である。

 

 

 

 
また、木の根同士もその生存を競争しているかの如く、別の種類に寄生されて行くものもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
西門近くに来たとき、ラテライトの壁面に砂岩の屋根が乗っている回廊がありそこにも大きなガジュマルの根が壁面の僅かな間に侵入して成長し続けているのが見えた。