漓江下り その4 

 
10:56「浪石煙雨」と呼ばれている漓江船下りで最も美しい場所に差し掛かった。

 

 
この場所は、川の中に暗礁が有り流れが美しい波を作り出している事から「浪石」、川の両側に山が迫る光景に霧が掛かると美しい事から「煙雨」の名が付けられている。しかし、この様な不思議な現象は川の水量と気象条件とが一定の条件にならなければ見る事が出来ないそうだ。

 

 

 

 
11:16更に進むと、奇峰が霞の中に乱立する素晴らしい光景が目に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 
遥か奥の方にリンゴの形をした岩とその左手に富士山に似た岩が見える。

 

 

 

 
遠くには鶏に似た山が見える。何処までこんな素晴らしい景色が続くのかとため息が出てくる。トイレに行く時間すら見つからないのが少し辛い。

 

 

 

 
右手には9つの峰が連なって垂直に切り立った断崖の壁面に9頭の馬が描かれている様に見える「九馬画山」と呼ばれる奇岩が現れる。昔し、科挙の試験を受ける受験生がここに来て7頭以上の馬が探せたら試験に合格出来ると占っていたそうだ。

 

 
11:30になると少し早めの昼食が始まった。こんな素晴らしい景色が続く最中にゆっくり食事などしている気にはなれず、一通り皿の料理を少しずつ食べてまた席を立った。客室では印鑑や桂林の写真集販売が始まったが全く興味が無かったので客室を出てまたデッキで写真を撮り始めた。

 

 

 

 

 

 
中州が見えてくると農耕用の水牛が休んでいる姿が見られた。この辺が興坪(こうへい)と呼ばれる所なのだろうか。

 

 

 

 

 

 
右手の高い峰の頂上には吾妻家が見えてきた。これは日中友好の吾妻家(友好亭)と呼ばれており日本人の林さんが220mの展望所までの石段を建設した展望所である。今年9/14〜9/16にNHKが訪れ生放送した時には写真家の立木義浩さんがこの展望所からの眺めを紹介していた。