龍門 その1 

 
龍門は中国の道教(どうきょう)の人達が作ったお寺である。道教の人達は高い所を憧れていたので昆明市内で1番高い西山(標高2400m)にお寺を建てた。これから訪れる龍門は中国清の時代に1781年〜1853年に渡り親子4世代が掘って作った石窟寺院である。中国の言葉にある「登竜門(出世するの意味)」の語源はここから来ている。それで、毎年試験の前にはお参りに来る受験者が多い。出世する為には苦労しないといけないと言う事で頂上までは1,333段の階段が作られているが私達が訪れる龍門は約400段位の所にある。それでも標高は2,200mある。

 

 
龍門迄の登山道は現地の人々のハイキングコースになっており、今日は土曜日なので大勢の人達が往来しているのが見える。

 

 
一般の自動車はかなり下のゲート迄で通行が禁止されているが観光車両は更に上の駐車場まで上がる事が出来る。歩けば1時間40は掛かる距離だ。

 

 

 

 
これから先にはトイレは無いと言うので、3角の有料トイレを利用する。

 

 
参道にはかなり安い衣料品が売られている。

 

 
観光バスで登れる1番上の駐車場に着くと、これから先は電気カートに乗り換えて更に15分ほど登る。道の谷側には土産の露店が沢山並んでいる。石段を登るのならばジャンバーは暑過ぎると思いバスに残してきたが、日陰の登山道を走る電気カートは風が冷たく寒い思いをした。

 

 

 

 
電気カートを降りると400段の石段が続く登り道に達する。

 

 
石段を少し登ると眼下に昆明湖の一部が見えてきた。ここでも充分に高い場所に来ている。雲南省で1番大きな湖(中国では6番目に大きな湖で琵琶湖の半分程度の大きさ)。

 

 
小さな御堂のある所に出た。その直ぐ上に岩壁をくり抜いた祠がありその中に色彩きらびやかな像が祭られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
この祠の前には亀の背中に蛇が乗っている石のオブジェ石が置かれている。道教では長生きの事を亀と蛇に例えている。この石の蛇に触った後で亀に触ると長生きが出来ると言うので私も触ってみた。

 

 

 

 
更に狭い石段を5分ほど登るとやっと石窟の入り口に達する。

 

 

 

 

 

 

 

 
ここから先が72年掛けて彫った石窟である。

 

 
日本でもこの様なものは洞門と呼ばれて何箇所か訪れた事が有る。高い所に作られたと言う事を除けば特に珍しいものでは無い。