石林 その2 

 

 

 
「石林」の文字が彫られた岩の間を通って奥に進むと、鋭く尖った剣山と針葉樹の絡み合った如何にも中国の水墨画に描かれているような光景が目に入った。

 

 
更に進むと、両側岩の上部に引っ掛かって今にも落ちそうな状態の岩の真下を通り抜けた。ここは「危機一髪」と名付けられている。

 

 

 

 
周囲にはこれ以外にも地震で崩れた岩がバランス良く引っ掛かって乗っているものが見られる。と言う事は、ここを見学途中に地震でも有れば岩の下敷きになる可能性が充分に有ると言う事だ。

 

 

 

 
階段を少し登り掛けた所にネズミが猫に噛み付いている様に見る岩が有るとガイドが指さす。確かに、右側は小さなネズミが立っている様に見えるが、左岩はどう見ても猫の姿には見えなかった。

 

 

 
黒と白の岩肌が同じ場所で見られるのだが、石灰岩と言う事は本来は白っぽい岩肌であろうが、長年の風化によりその表面が黒ずんで来るのだろうか。

 

 
この様な奇岩の峰を鑑賞しながら急な階段を一気に上り詰めると展望の開けた場所に出た。

 

 
ここからの眺めは、極めて素晴らしく石林の魅力が一望出来る。剣山の頂きにくびれ目が有り、丁度蓮の花が開いているように見える所から「蓮花峰」と呼ばれている。

 

 

 

 

 

 
この角2本の帽子を被るガイドは本物の未婚女性であろう。

 

 

 

 

 

 
展望所からの眺めを堪能した後は同じ道をたどって下に降り先に進んだ。今度は岩をくり抜いたトンネルを通る事になる。トンネル内部の岩肌は皆が手で撫でるのでツルツルに光っており、荒々しい表面の岩肌とは対照的なものである。先に見た黒と白の岩肌の違いの謎がここを見ると理解出来る。ここは「心臓石」と呼ばれ、渡る時に触ると心臓が強くなると言われている。