観光船 

 
ここからまず観光船に乗り岷江を登り、船の上から楽山大仏の全体を眺める事になる。

 

 

 

 
小さな観光船に乗り込み泥色の河を15分程進むと、大渡河との合流する辺りの凌雲山の左岸に割れ目が見えてきた。次第にその岩壁の全貌が見えてきた。

 

 
岩肌には幾つも折り返しながら頂上を目指す階段が彫られている。これは九曲桟道と言って長さは400m位ある。この右側に巨大な楽山大仏の全貌が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
船室の窓から思わず身を乗り出して溜息をつきながら写真を撮り続けた。全長71mの弥勒菩薩座像は世界一の摩崖仏だそうだ。この全体を写すには船からで無ければ不可能である。

 

 
楽山大仏は713年から803年の間90年の歳月をかけて僧海通が川を航行する船の安全を祈願して行った大事業だったそうだ。岩壁を彫って出た土砂が川底に溜まり、河の流れが穏やかになった事から水難事故も少なくなったと聞くとこれは単なる宗教的意味合いの摩崖仏では無く、計算された土木工事の産物としてできあがったものとも言える。