メンフィスの写真集


ラムセス2世の巨像 

メンフィスは王宮が在った処で、「美しい街」を意味する。そこで崇拝されたプタハ神の為に大きな神殿が捧げられた。ここには小さな博物館があり、この周辺で発掘された物が展示されている。また、2番目に大きなスフィンクス像が綺麗な形で残されている。中でもラムセス2世の横たわった大きな石像が一番見応えがある。

 

殺風景な建物の中に入るといきなりラムセス2世の巨体像が横たわっていて驚かされる。

 

3280年前には神殿の入り口の前に高さ12mの石灰岩の一枚岩で彫刻された巨像が2体立っていたそうだ。しかし、発掘された時には一体は台座と足の一部が無くなり横たわっていたので、エジプト政府はこれを保護するためその上にこの建物を造った。他の一体は綺麗な状態だったのでカイロ駅前の広場に移されて、そこはラムセス広場と呼ばれている。

 

ラムセス2世は26歳か30歳で王に即位し67年間ぐらいエジプトを統治した長命な王である。この巨像は若い頃のハンサムな王の顔付と身体の特徴を忠実に現している。
 ラムセス2世は特に3つの事(例のない建造物を作ること、戦うこと、女性)に興味を持っていた。40人以上の奥さんを持ち、210人の子供がいたと伝えられている。

 

 

胸飾りを付けて、スカートをはいていベルトを締めている。ベルトには短剣を刺している。

 

 

には二重冠を被り、額にお守りとしてのコブラの頭が刻まれている。

  
 

の横、ベルトには長円形のカルトゥーシュ(一般の人達はこの形を使えなかった)が刻まれ、聖なる長円形の中に象形文字で王の名前が書かれている。

 

 

  

  

  

  

広場にはハトシェプスト女王が作られたと言われている小振りのアラバスターで作られたスフィンクス像が置かれている。この像を見ると、ギザで見たスフィンクスに欠けていたあごひげがどの様な形だったかが分かる。
 

 
広場の奥には左足を一歩前に踏み出すポーズのラムセス2世像が立っている。このポーズは生きているとを現しているそうだ。