ウフィッツィ美術館 

 

会館前から長蛇の列ができるというのでかなり早めに来たがイタリアのガイドは時間にルーズで30分以上も待たされた。

 

 

 

 

 

入り口では持ち物が検査され、ハンドバッグ程度の荷物しか持ち込めない。

 

館内はフラッシュさえ使用しなければ写真を撮っても良いと言う事なので、出来るだけ多くの美術品をカメラに納める事にした。館内は薄暗かったり、重要な絵画は透明樹脂の板で覆われていたりしたのであまり良い写真は撮れなかったのが残念であった。

 

サンタ・トリニタのマエスタ
サンタ・トリニタ教会の大祭壇に掲げられていた4.65mの大作。当時の額縁は消失している。聖母の両脇には8人の天使たちが短縮法で左右対称に描かれている。

 

ルチェッライの聖母
チンタ・マリア・ノヴェッラ教会の聖母奉賛会の礼拝堂のために描かれた作品。6人の天使を左右にして玉座に聖母が腰掛けている。

 

マエスタ(オンニッサンティの聖母)
オンニッサンティ教会の仕切壁の左右の扉にあった絵。左側の天使は聖母に冠を差し出し、右側の天使は幼子イエスに聖体器を差し出している。聖母の足下には、2人の天使がバラとユリの花瓶を捧げている。

 

東方三博士の礼拝
絵と浮き彫りに金がふんだんに使用されている。大富豪パッラ・ストロッツがサンタ・トリニタ教会の礼拝堂を飾るために作らせた。

 

聖母戴冠
サンタ・マリア・デリ。アンジェリ教会の大聖壇のために、修道士画家のモナコが描いた。戴冠される聖母の周囲を、星空を意味する青い虹の上に多くの聖人達が立ち並んでいる。

 

聖母戴冠
サンタンブロージョ教会の大祭壇に設置されていた作品。多くの人物がぎっしりと描かれているが、戴冠の場である天上界ははっきり区別して描かれている。

 

聖母子と二天使
ギャラリーで最も称賛されている作品のひとつ。聖母のモデルは修道士画家リッピに愛された修道女ルクレツィア・ブーティとされている。

 

東方三博士の礼拝
スコペートのアウグスティーノ修道会サン・ドナート教会のための板絵。古代の廃墟と城のある風景のうちに展開する聖なる場面に当時の実在人物が登場している。

 

ビーナス誕生
サンドロ・ボッティチェッリのあまりにも有名な作品だが、その出所や発注者に関しては未だ不明である。古代ギリシャ神話のアフロディーテのビーナスとは全く関係がない。

 

大きな貝殻の上に立った全裸のビーナスが、優しく抱き合う風の神のゼフュロスとアウラが吹いて起こす波に押されて岸辺の方に向かっている。

 

  


これも有名なボッティチェッリの作品。中央の女性はヴィーナス。手を取り合って踊っている3人の女性は古代から伝えられている三美神の姿で、自由を象徴している。上に飛んでいるのは目隠しされた愛の神キューピットである。左端の旅人の帽子と剣と翼のついたブーツを身につけているのはメルクリウス。

 

 

 

ピエタ
土色に硬直したキリストの身体を膝に抱える聖母の姿がとらえられており、キリストの顔に自分の顔を寄せるヨハネ、祈りを捧げるマリアもキリストを支えている。

 

受胎告知
レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な作品の一部を写した。特にこの書見台が置かれている小机に施されている豪華な浮き彫り装飾は、ヴェロッキオがサン・ロレンツォ教会内の旧聖具室に制作した墓碑のレリーフの模様とそっくりである。

 

天井のレリーフも見逃せない

 

 

トンド・ドーニ
1500年代における最も重要で謎に包まれたミケランジェロの作品である。イエスの誕生と洗礼について述べられている新約聖書の下りに関するもの。

 

ウルビーノのヴィーナス
これも世界に名高い官能にあふれる絵画である。右手には愛のシンボルであるバラの花束を持ち、何気なく誘惑するようなポーズをとっている。

 

アドニスの死
画面左に横たわるアドニスの死を嘆き悲しむヴィーナスで、中央のヴィーナスが古代彫刻像のから取られたポーズで座っている。背景にはドゥカーレ宮殿が描かれている。

 

 

三階からはヴェッキオ橋が見える。