仏国寺 その2 

 
ここには高さ10.4mのかなり大きな多宝塔と、8.4mの釈迦塔が配置されていた。

 

 

 

 

 

 
多宝塔は、花崗岩を加工して作ったにしては木造的造形を持つかなり立派なものである。日本ではこれほど立派なものは見たことがない。

 

 

 

 
これに比べて釈迦塔は何処でも目にするようなものであった。

 

 

 

 
大雄殿の中には青銅の釈迦牟尼仏が安置されていた。

 

 
よく見ると、目尻が大きく切れ上がっているわりにはその表情に厳しさは感じられず穏やかさを感じる。更に、前頭部の螺髪の一部が丸く剃られているのに気が付き、余りにも珍しいので現地ガイドに尋ねてみたがその回答は得られなかった。

 

 

 

 
建物自体も細かな色彩が施されており、かといって日光東照宮のような派手さを感じさせない色調になっている。私が考えるに、ここでは金色を使用していないことと、朱色の彩度が異なっている事によりそう感じられると思う。

 

 
更に奥に進むと、昆廬殿に到達した。