水原の華城 その1 

 
城と言っても実際は城は建造されず、5.5kmに及ぶ城壁と楼門が有るだけの所である。

 

 
最初に訪れた西安門では、現地ガイドが説明し出すと頼みもしないのにボランティアの案内人がしゃしゃり出て流暢な日本語で説明を始めた。最初は有り難く思い話に耳を傾けたが、余りにも話が長く、次の行程に遅れが出そうなので先に歩き出した。現地ガイドも顔なじみの様で、「あのおじさんは話し好きで、いつも話が長くなる」とぼやいていた。

 

 
万里の長城をずっと縮小した様な感じもするが、城壁の築き方はかなり異なっている。綺麗に切り出した大きな石を規則正しく積み上げて築いており、何処にどんな寸法の石を幾つ使用したとか、楼閣の瓦の数とか、細かな設計資料が完全な形で残されている事が世界遺産として認定された要因だと聞いた。

 

 

 

 
実際にもらった日本語のパンフレットを見ると、“建設様式が東洋の雄大さと西洋の美しさを混合し、城郭施設が美麗であるだけではなく、当時火器に対する攻撃と防御に対処することが出来る設備を備えるなど、世界でもっとも科学的に設計し、築城した城郭の一つとしてわが国の「城郭の花」と呼ばれている。”と記されていた。これが世界遺産たる由縁だろう。

 

 

 

 

 

 
城壁の上を歩いて一周出来るとのことであるが私達にはそんな時間も無く、2箇所(西安門、華西門)だけを観光した。

 

 

 

 

 

 

 

 
天気の良い時にはここから城壁に取り囲まれた水原市街が展望出来るとの事であったが、今は雨こそ止んだが曇って視界が悪くぼんやりとしか見えなかった。

 

 
城壁の坂道を上り詰めると、西将台が見えてきた。

 

 

 

 
そこには当時の兵士の衣装をまとった人が立っており、先に訪れてた観光客と一緒に写真を撮っていた。何処の観光地にも商売でそんな格好をしているのが居たので現地ガイドに聞いてみると、市の職員が観光促進のためにやっているのでお金はいらないと教えてくれた。そう言うことなら一緒に写真を撮っておこうと現地ガイドにカメラを渡して撮ってもらった。

 

 
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