べゼクリク千仏洞 

 

 

 
谷間の道を進むと直ぐに赤土の山肌が間近に見えてきた。

 

 

 

 
不思議な地形の谷間にベゼクリク千仏洞の一部が見えてきた。

 

 
バスを降りてそちらに進むと次第に全貌が見えてくる。「素晴らしい!!」思わず感嘆の声を上げた。これがこのシルクロードの旅で見たかったものの一つである。期待は裏切られなかった。

 

 
ベゼクリクとは絵で飾られた家を意味する。ベゼクリク千仏洞は紀元前5世紀から14世紀に掛けて作られた洞窟で、壁画の総面積は1,200u。 

 

 

 

 
全部で83窟有るが今でも壁画が残っているのは40窟のみで、後は4回に渡って破壊された。第1回目は14世紀イスラム教徒がやってきて顔と目を潰した。第2回目は17世紀から18世紀に掛けてウイグル族の農民が泥と藁でできた壁を破壊して肥料として使用した。第3回目は19世紀から20世紀の初め外国の探検家が壁画の綺麗な部分を切り取って持ち帰った。第4回目は近代の文化大革命の時、近衛兵が泥を投げて壁画を汚した。

 

 
私たちは専任ガイドの案内で17号、20号、27号、31号、33号、39号の石窟に入り見学した。ここは撮影が禁止されており非常に残念であった。

 

 
周辺には綺麗な砂丘が広がる。

 

 
孫悟空、三蔵法師の像が砂漠の中に見える。しかし、わざわざ近くまで行って見るようなものではない。