水上遊覧 

9時50分チャオプラヤ川の船着場に到着。ここより遊覧船に乗り換えて水上マーケットへと向かう。チャオプラヤ川は泥で濁り、ごみが漂っている。

 

川の両岸には水上生活の家が立ち並ぶ。今にも崩れそうな柱に支えられたバラックで生活する人々の姿が見える。糞尿は直接川に垂れ流しかと思うと、その川で洗濯や野菜を洗う。こんな生活、日本ではとっくに見られなくなった為、物珍しさで見入る観光客もいるかもしれないが、私は目を背けたくなる光景で興味本位には見られない。

 

水上マーケットへと向かう途中、ドリアンを積んだ手漕ぎのボートが寄ってくる。我々の船もエンジンを止め、切り売りのドリアンを少しばかり購入して食す。果物の王様と聞くが、そんな味覚を感じとることは出来なかった。臭いとも聞いていたが、皮を剥いたドリアンにはそんな悪臭は無かった。やっぱり何事も体験しなければ、他人の言うことは当てにならない。

 

 

本流を外れて狭い川に入り込むと、水の流れが淀みどぶ川のような異臭を放つ。水飛沫が掛かるとそれだけでも病気が移りそうで何度もハンカチで拭ってしまった。