高級絨毯店 

 
いつもの事ながら、ツアーコースには必ずこの様なショッピングが組み込まれている。絨毯などは必要になった時にきちんと床の寸法を測って十分な検討をした上で買う物だと思っているので、私にとっては無駄な時間つぶしにしか思えない。

 

 
店に入ると、まずはマユから生糸を取り出す行程と、手編みの絨毯製作工程の実演を見せて貰った。

 

 
手作りの大変さは十分に分かり、社会見学としては知って置いて無駄にはならないものであった。しかし、ここで売られる絨毯が今見た様な丁寧な作りをされた物かどうかは別ものであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 
いよいよ別室に移動して、広々とした床一面に何十枚もの高級絨毯が広げられ商品の説明と値引き交渉が繰り広げられた。絨毯の値段は製作時間にほぼ比例していると言う。

  

 
一ヶ月の労働で4万円が一つの目安で、後は素材がシルクかウールかなどでも異なってくる。

 

 
実際に応接間に引き詰める程の広さの物になると50万円とか100万円とか言う値段になってしまう。

 

 
誰もこんな高価な絨毯を買うものかと思っていたが、意に反して値段交渉成立の拍手が何度も聞こえてきた。私も暇つぶしに最高級のヘレケカーペットの値段を聞くと耳を疑う150万円なり。
 孫や曾孫の時代までも使えるので決して高くは無いと説明するが、冗談で交渉する気にもなれない値段である。1時間半以上もの時間をこの絨毯店に費やした。