石林 その1 

 
渓谷沿いの道に入り、暫く走ると秋吉台の様なカルスト地形の大地が見えてきた。ここら辺からが石林になる。石林は石灰岩で出来た典型的なカルスト大地で300万年前に海底の石灰岩層が隆起して今の様な景観を作り出した。ここの面積は350kuで、公園になっているのはその内僅か3.9kuである。中は迷路のようになっており、中国人の観光客もガイドを頼んで回るそうだ。

 

 

 

 

 

 
駐車場にバスを止めて歩き出すと入場券売場のベンチで暇そうに客を待つ撒尼(サニ)族のガイドが見えた。撒尼(サニ)族の帽子には特徴があり、特に女性の場合には帽子に角が付いている。角が2本は未婚、1本は婚約者の居る人、角の無いのは既婚者と区別されている。男性がこの角に触れる事は求婚する事を意味し、もしこれに触っても結婚を断られた場合には男性は女性の家に行き3年間ただ働きしなければならないので、例え観光客で有っても間違って角に触れてはいけないそうだ。

 

 
ここを通り過ぎて先に進むと手入れされた芝生の上に屏風のような岩がそそり立っているのが見えてきた。この岩を正から見ると真ん中には大きな穴が空いていて、中央から上下に2分割されている。こんな状態で良くバランスが崩れず落ちないものだと感心しながら更に先に進む。

 

 
次ぎに、まるで日本庭園の様な美しい風景が広がるがこの程度には感動はしない。

 

 
更に先に進むと大勢の観光客が集まっている。ガイドブックの写真で見なれた「石林」の赤文字が刻まれた岩の前に出た。

 

 
逆方向を振り返ると、色々な文字が刻まれた奇岩がこの広場を取り囲んでいるのが見えた。また、赤と黄色の派手な民族衣装を着た中年女性が沢山集まった居るのが見えた。よく見ると角2つの帽子を被っているが未婚とは思えない。どうやら記念写真撮影用の貸衣装を着ている観光客と思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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