ツタンカーメンの黄金の厨子 

ツタンカーメンの墓では5,300点の埋蔵品が発見された。1922年ハワード・カーターが最初に墓に入った時に家具、武器、壷、装飾品、ミイラの保管された厨子と棺等を発見した。ミイラは保存状態が悪かったので動かす事が出来ず、石棺に納められた木製人型棺の中に入って王家の谷に今も眠っている。その他はこの博物館に運ばれて展示されている。ここには人型棺の入っていた木製金張りの大きなの厨子3つとカノープスが入っていた小さな厨子、2つの人型棺が展示されている。

 

厨子は玄室にあったもので、墓の入り口は狭かったので一度解体してから中で組み立てられた。どれも黄金に塗られ表面には綺麗な模様が描かれている。

 

 

 

厨子の中には3重になった人型棺が入っていたが、ここには2番目の木製金張りの人型棺と、3番目の18金だけで作られた110kgの人型棺が展示されている。

 

 

2番目の厨子の扉には二重冠を被ったツタンカーメンが、オシリス神の前に立って祈っている姿が描かれている。ツタンカーメンの後ろにはオシリス神の奥さんのイシス神が立っている。冠の前に即位名と誕生日が書かれたカルトゥーシュが描かれている。

 

カノープスが入っていた厨子は、4隅に守り神が両手を広げて中身を守っている。