クフ王のピラミッド 

バスの直ぐ横をラクダに乗った白装束の人々が行き交っている。ホテルを出ると直ぐにピラミッド地域への入場券売り場に到着した。ホテルからここ迄は南方へ1qも離れていないくらいの近さだ。クフ王のピラミッドは眼前にそびえている。

 

このスケールの大きさを如何にしたらカメラに納めることができるだろうかと考えながらバスを降り、南西の角が見える少し離れたところまで移動すると、やっとピラミッドの形をカメラに納められるポイントに到着した。

 

クフ王のピラミッドは4680年前クフ王が自分の墓として建設したもの。ギザで切り出された約330万個の石灰岩が使用され、造られた時は高さ146mだったが現在は137m。建設には20年間、週に2万人が狩り出され延べ12万人が働いた。夏になると毎年のようにナイル川が氾濫し、農作業ができず職を失うのでその救済としてピラミッド建設事業が行われたと言う説もある。ピラミッドは古代エジプト時代の聖なる形をしており、ミイラとしてこの墓に納められると死んでからも復活出来ると信じられていた。またピラミッド底辺の4方向は正確に東西南北を示しているところから一説には天文台として造られたと言う話もある。

 

外側は今は階段状になっているが昔は綺麗な化粧岩で覆われていた。しかし、長い年月の間に落ちてしまった。

 

外側に見える階段を少し上がるとピラミッド内部への入り口が有る。ここは観光客用の入り口(盗掘用に掘られたもの)で更に上方に本来の大きな入り口がある。そこからはいると下降通路と上昇通路とに別れ、下降通路は地面に掘ってある部屋迄通じている。上昇通路を上がると大回廊に入って、更に進むと王様が埋葬された玄室に通じる。

  

 

思っていたより石段は高く、これほど大きな石が良くも綺麗に切り出されて積み上げられたものだと、ただただ感心するのみ。中国では万里の長城のスケールに感動したが、ここでは大きな石の積み上げ技術の凄さに感心する。

 

ここは観光客用の入り口

  

  

ラクダに乗った警備員達は暇そうにしていた。