カレーズ楽園 

 
天山山脈を越えてやっと道路沿いに日干し煉瓦で出来た干しブドウを作る為の小屋が見えた。

 

 
すると間もなくカレーズ楽園に到着した。多くの観光客で賑わっているが欧米人はほとんど見かけない。圧倒的に中国人と韓国人が多い。

 

 

 

 

 

 
初めに展示室に入り、カレーズの構造や掘削方法を示したパネルの前で現地ガイドから説明を受けた。簡単に説明すると、天山山脈から流れる地下水を掘り当て、これを起点に一定間隔の縦穴を掘り、井戸から掘った横穴で各縦穴を繋いで行く事で、幾つもの井戸を作りながらその水を居住地区まで引き込む施設である。構造自体は簡単なものだが、実際の工事としてはかなり大変だったと思われる。このカレーズのおかげで、吐魯番は水に恵まれブドウをはじめとする農作物に恵まれている。

 

 
パネル展示室を出ると、ブドウ棚の有る通りに出た。見上げると美味しそうなブドウの房がたわわである。

 

 
この通りの右手にはカレーズの水をくみ上げる場面を再現している人形が置かれていた。

 

 
この牛も作り物。

 

 
ここを過ぎると地下に降りるスロープが見えてきた。

 

 
日本語の漢字として呼んでもそれとなく意味は判る。

 

 
中に入ると水路にガラス張りがされた所がある。このガラス張りの所は観光用に作られたものであり、実際にはもっと幅の広い横穴のトンネルがその先に見える。

 

 

 

 
人が腰をかがめて通れる程度の円形の横穴で、流れる水は綺麗で冷たい。この横穴と地上とを繋ぐ縦穴は四角い。この水の流れを維持する為に定期的に清掃作業が行われていると聞いた。

 

 
これが縦穴。

 

 

 

 

 

 
地階から上がると通路沿いに露店が並び色々な種類の干しブドウが売られている所に出た。この通りには他にも観光用の土産が沢山並べられていたがそれを物色する時間が無かった。音楽CDを売っている露店を通りすがりに見た時、民族音楽が入っていそうなジャケトが目に付いたのでVCDとCDを購入した。どんな音楽が入っているかは帰ってからのお楽しみである。

 

 
民家へ